家のテイストやデザインにも様々なものがありますが、木の温もり溢れるウッディな家も素敵ですよね。軽井沢の緑豊かな環境にもよく合うでしょう。
ここでは実際に内装に木をふんだんに使って建てた家をご紹介しながら、ウッディな家の魅力についても解説していきます。デザインの参考にしてくださいね。
目次
木の温かみを感じられるウッディハウスの魅力とは?
木をふんだんに使った家の魅力を具体的に解説します。
五感で感じる温かみ
ウッディな雰囲気の家は、五感で感じる温かみが特徴的です。見た目はもちろんのこと、木の香り、触れたときの質感や温かさが、どこかほっとする感覚を与えてくれます。家に帰ると自然の優しい雰囲気に包まれ、心癒される時間を過ごすことができます。
カスタマイズも可能なデザインの多様性
木はどんなデザインをも受け入れる懐の深さがあります。和風やナチュラルテイストはもちろん、モダンや洋風なスタイルまで様々なテイストに合わせることができます。ベースに木を使うことで緩衝材となり様々な素材がうまくまとまります。
木自体も樹種や部位によって表情が異なるため、選ぶ楽しさがありますし、一つとして同じ住宅となりません。
また木は加工がしやすいため、カスタマイズしやすい素材です。DIYなど、住みながらもカスタマイズし家を育てていく楽しみがあります。
気候風土に合う暖かく涼しい室内空間
日本の家は昔からそのほとんどが木造です。森林が豊かで材料が確保しやすいほか、四季があり多湿な日本の気候では木を使うことで快適で丈夫な家を建てることができるのです。
木には空気を含むたくさんの小さな孔があるため、断熱性能が高い素材です。また湿気も吸ってくれるため、調湿効果も期待できます。木を壁や床に使うことで夏はさらっと涼しく、冬は暖気を蓄えたほんのりと温かい空間となり、快適に過ごすことができますよ。
ウッディな雰囲気が素敵なお家事例
実際に建築したウッディな家の事例をご紹介します。様々な工夫が見られます。デザインの参考にしてくださいね。
板張り天井の平屋ウッディハウス
キャンプ好きのご夫婦が移住されたのは田園風景の広がる南信州。背後には中央アルプスがそびえます。のびやかな環境によく似合う『木の家』をご紹介します。
■太鼓梁と板張りの斜天井
ワンポールテントの室内空間のような変形の天井と柱梁が素敵な平屋です。天井の全面を板張りとし、ウッディの雰囲気を印象付けています。
特筆すべきはLDKの中央で交差した柱と梁。家を支える大黒柱は実際に山に入って、太鼓梁はストックヤードにて、オーナー様自ら選んだものです。木の表情が豊かで空間のアクセントとなっており、より力強さを感じさせます。
キッチン背面のアクセントウォールは外壁にも使われる塗料で少し荒々しさを出して。家具も節や木目が現れたものを選び、ダイナミック感のある空間として調和がとれています。
■目につくポイントにブルーステイン材
玄関に入って正面の壁にブルーステイン材を配しました。ブルーステイン材というのは、菌が入って内部が変色してしまった材のことです。変色したものは以前より使い物にならないとされてきました。しかし材として強度が落ちるわけではなく、他の材に出ない独特な模様を活かして家具や壁材として使われるようになってきました。
よく目につく玄関とキッチンの腰壁の二か所にこの印象的なブルーステイン材を使用しました。綺麗すぎないラフさがこの家によく合っていますね。
■外部のナチュラルな板張り
タープを張ったような変形の屋根にのびた煙突が可愛らしい外観。外壁は思い切って全面を板張りとしました。カラーは白木の表情や色味を楽しむことができるクリア塗装です。
メンテナンスのことを考慮し、板張りを避ける人も多い中、手をかけることすらも楽しみます。
外観からウッディの雰囲気が溢れ出て、内部への期待が高まる外観です。
景色と調和するウッディな家
木立の中に建つ片流れ屋根の家。周囲の景色に調和するナチュラルカラーが優しい印象の家です。細部まで素材の美しさを活かしたデザインをご紹介します。
■環境と調和する外観
ブルーグレーの屋根にホワイトの塗り壁、白木の色味を活かすクリア塗装。自然豊かな別荘地にふさわしく、環境にとけこむデザインの家です。
窓にもこだわり、一階板張りの外壁部分にくるサッシは木製としました。素材がぶつかることなく外壁に自然と馴染み、より柔らかな印象を持たせます。
家と一体となったカーポートの内部や建物の南側に大きく張り出したウッドデッキなど、外部に木部を多用しているためナチュラルながらウッディな印象を強く持たせることができます。
■くつろぎの時間も木の香りに包まれて
こちらの家は浴室も板張りとしました。浴室の内部はヒノキの板張り、脱衣室はサワラの板張りです。どちらも水や湿気に強い材質で水回りによく使用されます。
ヒノキと言えばよい香りが連想されますよね。フィトンチッドというリラックス効果のある香りが伐採後も放出されるそうです。体を暖めながらヒノキの香りを楽しむことで、より一層お風呂の時間が癒しとなります。
木々に囲まれた別荘地だからこそできる目線の高さの窓計画。浴槽につかりながら星空を眺めることもでき、至福の時間を過ごせそうです。
■効果的な板張りポイント
面積が大きいため内装の印象を決める重要な要素となる壁・床・天井。珪藻土の塗り壁と板張りのバランスでスタイリッシュにもウッディにもなります。
この家では吹き抜けで開放感のあるダイニングとは対照的に、下屋部分で天井が低く、落ち着いた空間のリビングは天井をスギの板張りとしました。LDKの中央に位置し、どこからも見えるキッチンの腰壁も床と同じカラマツの板張りです。
節無しの板材を選んだこともポイント。また視線の行く位置に効果的に板張りを採用したことで、圧迫感なくすっきりとしつつもウッディの雰囲気を楽しむことができる洗練された室内空間となっています。
影で魅せるウッディハウス
照明使いと様々な素材の組み合わせが魅力。考え抜かれたスタイリッシュな家をご紹介します。
■メリハリのある壁デザイン
空間に余白のある広々としたLDK。横に広がる大きな壁面は珪藻土の塗り放し工法で仕上げました。清潔感のある白色のシンプルな壁ですが、間接照明を点けるとコテ跡の厚みが照らされて際立ち、空間を表情豊かに演出します。
天井はサワラの板張りとしました。節のある無骨な板張りに、付梁を配し木の力強さを強調させるデザインです。陰影が創り出すスタイリッシュな珪藻土との対比がメリハリのあるLDKのコーディネートです。
■木の温もり溢れるキッチン
キッチン周りは思い切って全面を板張りとしました。天井と壁をサワラ、床はアカマツ、キッチンカウンターはクリ材です。樹種ごとに異なる性質や表情を活かし、空間をデザインしました。水気に強く浴室にも使われるサワラは淡泊な容姿で主張をせず、ナチュラルに仕上がります。アカマツは足触り柔らかで温かみがあり、クリは硬く、耐水性にも優れているため家具に使われることが多い材です。
ふんだんに木を使ったログハウスのようなキッチン。照明も最低限に絞り、ムードの高まる空間でカウンターを囲めば、毎日の食事が非日常です。
■京壁×板張りの寝室
寝室は落ち着いた京壁で仕上げました。ざらざらとした粒感が現れた京壁と柔らかなサワラの質感を楽しみます。端に向かって下りてくる斜天井を板張りとしたことで、温もりある落ち着きを感じられます。
スタイリッシュな間接照明と和をイメージさせる京壁との絶妙なコンビネーションが素敵です。彩度を抑えた空間でゆっくりと体を休められそうですね。
木の力強さを感じるウッディな家
丸柱や腰壁、家具など木部を多く採用し、ログハウスのようなウッディのコーディネートをした家をご紹介します。
■腰壁を板張りに
家全体を通して腰壁をスギの板張りとしました。木部の範囲が広く木の温もりあふれる内装です。天井も同じくスギの板張りです。化粧梁を見せ、木の力強い構造を思わせるコーディネートとなっています。
壁は天井まで板張りにするよりも一部を珪藻土とすることで抜け感が出てすっきりと。陽の光や照明が珪藻土壁に反射するため空間がより明るくなります。
■丸柱と化粧梁で印象的に
玄関からリビングに足を踏み入れると、目の前に立つのは皮をはいだだけの丸柱です。この丸柱はオーナー様ご自身が山に入り、立木の中から選んできたもの。その出で立ちは、かつて森の中に佇んでいた当時を連想させる逞しさを感じさせます。
丸柱がウッディな雰囲気を一層引き立て、木の質感や香り、温かみに包まれる暮らしが送れそうです。
■異素材との組み合わせを楽しむ
随所を板張りとし、ウッディな雰囲気を楽しめるこちらの家ですが、異素材との組み合わせも魅力の一つ。木はどんな内装にも馴染みますが、タイルやアイアンといったモダンでスタイリッシュなイメージの素材とも相性良くまとまります。
キッチン背面をタイル張りとしたことで清潔感が出てお手入れしやすく、空間のアクセントにもなっています。照明や階段の手摺りにはブラックを使用。空間が引き締まり、かっこいいマニッシュなスタイルをも兼ね備えています。
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まとめ
ここではウッディな雰囲気の家をご紹介しました。お好きなデザインは見つかりましたか?自然の素材である木はその香りや触り心地、温かな見た目で癒しの空間を作ってくれます。せっかくであれば、木をふんだんに使い毎日快適に過ごせる家を作ってくださいね。
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